このTOTOの『おしりでも洗ってほしい』のTVCMのヒットにより、松下電工など様々なメーカーが温水洗浄便座に参入してきました。
そこでのエポックメイキングとしてはノズル戦争があります。
松下電工が参入するにあたり、INAXの様にノズルが伸びて真下70度位から洗浄するのが良いのか、TOTOの様にノズルなしで斜め後ろから洗浄するのが良いのかが問題になりました。
ノズルが真下近くまで伸びるとノズルの吹き出し口に汚物がついて不衛生だという指摘がありましたが、当時INAXはノズルが伸びている時はノズルに常に温水がかかっているという特許を持っており、一応は洗浄されていました。
一方、ノズルの伸びないTOTO方式では、お尻の汚物が前方に押し出され、女性の大事なところへ汚れが行ってしまうとか、男性の袋の後ろ側が汚れてしまうという問題があり、松下電工などがいろいろと試験をした結果、ノズルは伸ばす必要があるという結論に至ったようで、ノズルはお尻の真下近くまで伸びるものがほとんどとなっています。